高齢医療の現場を斬る!

包括センターで働くメリット・デメリットを病院と比較してみました

地域包括支援センターで
求められる看護師

メリット・デメリット

メリット・デメリット

メリット

その1「多職種協働できる」

地域包括支援センターを構成するのは、看護師のほか、介護支援専門員(ケアマネジャー)や社会福祉士、保健師などの専門スタッフです。地域住民の生活の安定を目指し、それぞれの得意分野を活かしてサポートを行うため、職種間の連携がとても大事。ほかの福祉施設では、特別養護老人ホーム、通所リハビリテーション、居宅介護支援、在宅支援など、関わる分野が特定されているのに対し、地域包括支援センターは、総合相談支援や権利擁護、介護予防マネジメント、包括的・継続的マネジメント支援など、多岐に渡ります。
センターに寄せられる相談内容も多種多様なので、それぞれの職種で協力しながらより良い解決策を見出すことを求められ、自然と多職種協働できる環境です。

その2「広い視野が持てる」

前述のとおり、地域包括支援センターが担う業務はさまざまです。そのため、福祉分野や医療分野だけにとどまらず、自治会や生活保護分野、障害分野、国民健康保険分野など、あらゆる分野での業務が求められます。医療機関で培ったスキルを活かしつつ、新たな知識も身につけながら活躍することができる職場環境です。
私は今のお仕事にとてもやりがいを持っているので、病院に戻ることは考えていませんが、もしも医療機関に戻った場合でも、広い視点から患者さんをサポートできると思います。院内の地域連携室で、退院支援の業務に携わることもできるでしょう。

その3「カレンダー通りの休日」

1&2は業務におけるメリットですが、個人的にはこちらのメリットも大きいです。土日祝日はお休みな上に、日勤として活躍できます。規則的な生活を送れるだけで、健康状態がとても良いんです。今の職場は特に、「困ったときはお互い様」という感じで助け合い精神が強いので、子どもの授業参観のときにも休みを取りやすいですし、運動会にも無理なく参加できています。
夫と子どもと一緒にいれる時間が増えたので、さらに絆が深まったかなと。勝手な解釈かもしれませんが(笑)
ただ、最近では平日に仕事している人でも相談しやすいように、センターによっては土日も開所するというところもあるようです。土日祝日の休みにメリットを感じる場合は、求人票をしっかりチェックしておくことをおすすめします。

その4「体力的・時間的ゆとり」

病棟勤めのときは、立ち仕事がほとんどです。1日中立ちっぱなしで、履いてきたパンプスやブーツが夕方にキツくなるというのは、看護師あるあるじゃないでしょうか。水分もこまめにとれないときがあるので、むくみが慢性的な悩みでした・・・。
一方、地域包括支援センターでは、基本的には事務作業がメインです。ただ、ずっと座りっぱなしというわけでもなく、利用者さんとの触れ合いもあるので、立っている時間と座っている時間がどちらかに振り切れているわけではありません。どちらも程よい割合なので、むくみがだいぶ軽減されたように感じますし、体力的な負担も軽めです。
あとは時間的な余裕があります。バタバタと病棟内を動き回るときに比べると、一人ひとりの相談者さんや利用者さんにじっくり関わって対応できるところもメリットだと感じました。その人の生活に介入し、生活の質の向上のためにあれこれカスタマイズできるので、看護師が活躍できるのは病気治療の支援だけじゃないんだと実感できた部分です。

そのほかにも、介護分野に関する知識をかなり身につけることができたのは大きいと感じています。自身の親の介護のときに活かせそうです。

デメリット

その1「長期的な関わりが持ちづらい」

病棟勤務のときは、怪我や病気などで入院して、手術や薬物療法で経過が良くなり退院するというのが一般的な流れです。看護計画を立てて、悪い状態から良い状態になるまで、わゆる最後まで経過を見れるのが大きなやりがいの1つでした。
ただし、地域包括支援センターでは、相談に対するアドバイスを行う、必要としている事業所やサービスを案内するなど、橋渡し的な業務がメインです。
いうなれば一方的な支援。適切な事業所に紹介した後うまくいったのか、その後どうなったのかを知ることができる機会がないため、入院から退院までを一貫して支援してきた看護師たちは、物足りなさを感じたりモチベーションの維持に悩んだりすることがあるかもしれません。

その2「医療行為がない」

医療行為がないため、病院時代のような看護スキルの継続的な向上はほとんど望めません。もしも医療現場に戻りたいと思ったときも、ブランクを感じて復帰が億劫になってしまうこともあるでしょう。

私も実は入ったばかりの頃は、うまくやりがいを感じられずにいました。でも、いろいろな方の「困った」に的確にアドバイスができるようになってから、だんだんこの仕事の面白さに気づくことができたんです。私の場合は、生活全体を支えることにやりがいを見いだせたので、今はケアマネジャーの資格取得を目指しています。
職場が違えば求められる能力も変わってくるので、医療現場でのスキルアップには限界があるものです。でも、そこで立ち止まらずに、興味ある分野を見いだせればスキルアップは可能だと思います。
メリット・デメリットの両方に目を向けて、地域包括支援センターのお仕事に興味を持っていただければ幸いです。

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