高齢医療の現場を斬る!

他人事じゃないかも!?急増している認知症のあれこれ

地域包括支援センターで
求められる看護師

需要高まる認知症看護

需要高まる認知症看護

認知症とは

認知症とは、正常に発達した脳が何らかの原因で記憶力・判断力の障害が起こり、日常生活がうまく送れないような状態になることを言います。原因として、「アルツハイマー病」や「脳血管障害」といった病気によるものが多く、病気によって若干の違いはあるものの、身体的な症状も出てくるのだとか。特に高齢者の方に多く見られますが、これは単なる「もの忘れ」ではありません。れっきとした脳の病気なのです。
つい最近までは、痴呆やボケなどと呼ばれていましたが、こうした呼び方は侮辱的な意味を持つためだんだん使われなくなってきました。認知症は、本人の性格や囲まれている環境・人間関係などいろいろな要因が複雑に絡み合って、うつ状態や被害妄想のような精神症状を引き起こすと言われています。さらに症状が深刻になってくると、寝たきりになってしまう人も少なくないようです。

認知症患者の受け入れ先

認知症といっても、症状が軽く身の回りのことを自分でこなせる方であれば施設を利用する必要はありません。しかし、認知症は進行性の病気なので、原因となる大元の病気(アルツハイマー病など)の悪化を緩和する治療薬はありますが、今の段階では病気を治す特効薬や治療法は見つかっていないのが現状です。そうしたことから、時間が経つにつれて障害が重くなり自宅での介護が困難になってしまった場合は、認知症患者を受け入れてくれる福祉施設の利用を選択肢の一つとして考えてみるのも悪いことではないのではないでしょうか?

認知症患者が入所できる施設

・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・介護療養型医療施設
・認知症高齢者型グループホーム
・ケアハウスまたは介護型有料老人ホーム

認知症看護認定看護師

認知症看護認定看護師は、日常生活を安全かつ安心して送ることができない認知症患者の方の体調や生活リズムを整えることで、元の生活に戻れるように支援しています。認知症の方は自分の意思や考えを表に出すことが難しくなり、入院といった環境の変化に対応することにも時間を有するため、場合によっては入院が症状を悪化させてしまう要因にもなりかねません。
認知症看護は、患者だけでなくほかの看護師の対応などにも指導を行う必要があります。認知症患者の言動を頭から否定せず、その思いを受け止めるというような関わり方をすることが大切です。認知症看護認定看護師を必要としている場所は病院以外にもたくさんあるので、「認知症看護のスペシャリストになりたい!」という方はぜひチャレンジされてみてはいかがでしょうか?

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